2016年 06月 04日
孤宿の人 (宮部みゆき)と記憶

何事も中途半端はダメなのではないか?
時々夢にまで見たりしているから、時間はかかるかも知れない。
まあ、人生なんてそんなものだから、仕方がないか、今までが勘違いだったんだから。
メールがあったその日に仕事帰りにその本を購入。見ると著者は「宮部みゆき」である。
彼女の作品は殆ど読んでいるはず。新作なのかなと思いながら読み始める、途中までは。
とある場面を想像する。完全に思い出していないので、必ずその場面が出てくるのでは?との期待を持ちながら読み進める。
年齢が年齢だから、途切れ途切れの記憶のありようが認知症的なものではないかと心配になってきた。
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頑張ってOUTPUTをしているが、しかし、読めない漢字は多いわ、理解力もないわで通常よりは時間がかかったのは確か。
それでも火曜日~金曜日の夜終了。久々何もかも忘れさせてくれた。いい時間だった。数的な能力やコミュニケーション力と共に読書も想像力や理解力と頭を使うのですよ。ここ数年読書量は落ちてしまっていたので馬鹿に拍車がかかったんでしょう。
上巻
北は瀬戸内海に面し、南は山々に囲まれた讃岐国・丸海藩。
江戸から金毘羅代参に連れ出さられた九歳のほうは、この地に捨て子同然置き去りにされた。
幸いにも藩医を勤める井上家に引き取られるが、今度はほうの面倒を見てくれた井上家のこと絵が毒殺されてしまう。
折しも、流罪となった幕府要人・加賀殿が丸海藩へ入領しようとしていた。
加賀様は悪霊だ。丸海に災厄を運んでくる。妻子と側近を惨殺した咎で涸滝に下女として入ったほうは、頑なに心を閉ざす
加賀殿といつしか気持ちを通わせていく。水面下では、藩の存亡を賭した秘策が粛々と進んでいた。
著者の時代小説最高峰、感涙の傑作。