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NHK「無縁社会」出演者が語る過剰演出

私は、2011年2月11日(金)に放送された
NHKスペシャル『無縁社会~新たなつながりを求めて~』に
『ニコニコ生放送』利用者として出演しました。


この番組に関しては放送直後から
「ニコニコ生放送利用者に対する表現が暗すぎるのでは」という声があがっており、
さらに翌日の討論番組が放送された後には「番組で紹介されたツイートは、
やらせなのでは?」という疑惑もあがりました。
この「無縁社会」というドキュメンタリー番組は
2010年1月に放送されたものが最初です。
孤独死がテーマのこのドキュメンタリーを起点とした
NHKのキャンペーンは昨年話題となり、「無縁社会」という言葉は
流行語大賞にノミネートされたほどです。
今回の放送は「無縁社会」の存在を前提として、
それではそれを解消する”絆”をつくるためにはどうしたらいいか、
という内容です。しかしそれに関しても上記のような問題点の指摘がなされ、
さらには「そもそも無縁社会って悪いものなの?」
という議論まで巻き起こっている状況です。

今回私はNHKさんに取材を受け、
「ニコニコ生放送でのネット縁でつながりを持つ人」として
この番組に出たわけですが、実際にこの番組に出た人間として、
この番組に感じた違和感や、事実と違った部分を率直に書きたいと思います。

●「ネット縁」に対して前向きに考えて出演を承諾したのに、
「無縁だからネットに逃げ込んでいる」ような演出をされてしまった


私は昔からオンラインゲーム(ウルティマオンライン)に夢中になったり、
ブログや、友人同士でヤフーチャットで楽しみながらタイピングの練習をしたり、
スカイプを使用して、距離的に離れた友人とお話したりしていました。
こういった点でネットに”縁、つながり”を感じているため、
今回の企画の取材を受けました。これはあくまで「ネット縁」
を前向きに捉えて企画趣旨に賛同したものです。私には家族もおりますし、
友人もいます。結婚したから連絡が取りづらくなった友人はいますが、
友達がいないわけではありません。この番組シリーズでいう
「無縁」とは違う状況だと思います。
あくまでも「遠くにいる友だちとチャットで連絡を取り合える」ことや
「見知らぬ人とでもニコニコ生放送を通してコミュニケーションできる」
という新しい「ネット縁」がこれまでにない新しい「縁」を
生み出しているという点を知ってもらう一助となればということで
取材を受けたつもりでした。

ですが今回の放送を観て、とても違和感を感じました。
父の看護で疲れ、友人もおらず、現実逃避のためネット生放送を利用し、
ネットの先の見知らぬ人に対して居酒屋や公園でひとりぼっちで話しかける。
まるで現実には人と触れ合いの少ない「無縁」な人みたいです。
私は接客業をしていますから人との触れ合いもあります。
実際にお店で働いているシーンもNHKの方は撮影されていました。
しかし、その部分は番組では使われませんでした。

●実年齢を公開される

いきなり放送で実年齢が公開されたのにもびっくりしました。
『ニコニコ生放送』で放送する私の設定は
「アラサーで婚活中の女子」というものだったのですが、
実年齢は38歳なので本当はアラフォーです。
笑い話みたいですが、年齢が公表されてしまうとこの設定が使えません。
取材時にNHKさんには「ニコニコ生放送ではアラサーという事にしていますが、
本当は38歳なんです。リアル友達にニコニコ生放送やってると言ったら、
その年になってなにやってんの!? と言われてから、
ニコニコ生放送をやっている事はリアルでは言わない事にして、
放送上では年齢的にイタイと言われないようにアラサーという表現をしている」
と説明しました。『NHKスペシャル』で画面に自分の年齢が表示されたのには、
とてもびっくりしました。

●演出への違和感

私自身、番組のナレーションのトーンや内容がとてもとても暗い感じであることに、
たいへん違和感を覚えました。少なくとも私はそこまで悲壮感を抱いて
『ニコニコ生放送』で放送はしていないかな、と思います。
ただ、客観的に第三者から見たら、配信してる様子ってそう見えるのか……
と冷静に考えさせられました。

「無縁」がこの番組のテーマですので、
私が「無縁」な人だという風に見せたかったのかもしれません。なので、
現実世界で「無縁」な私が「ネット縁」にすがっている、
と見えるような演出をされたような気がします。
しかし実際にはそんなことはありません。例えば最初の居酒屋のシーンで
「ひとりぼっちの飲み会」というキャプションが入ります。
確かに一人でやっているので間違いではないですし、
そういうキャラだからいいと言えばいいのですが、
それでも「ネット縁でつながった友達と一緒に楽しむ飲み会」という趣旨で
取材していただいているのだと思って飲み、食べ、歌もうたったのに
いきなり「ひとりぼっちの飲み会」というキャプションを入れられてしまうと本当に、
単に友達がいなくて寂しくて居酒屋にやってきてパソコンに向かって
話しかけている人みたいに見えてしまうと思います。
『ニコニコ生放送』を知っている人であればまだ状況を理解できると思いますが、
そうではない人が見ると、
本当に単にイタイ人みたいに見えてしまうのではないでしょうか。

●ナレーションの間違い

ナレーションにも間違いがありました。

「結婚を考える余裕もない、今の生活。将来ひとりきりになってしまうのではないか。
その不安で、インターネット中継をはじめたと言います」という
ナレーションが入りましたが、私は企業コミュニティのウェブ担当に
「生主にならないか?」とスカウトされたことで
『ニコニコ生放送』をはじめました(企業コミュ専属生主)。
これは『ニコニコ大百科』というサイトにも掲載されている事実です。
ナレーションにあるような「ひとりきりになる不安」で『ニコニコ生放送』
を始めたわけではありません。

●ニコニコニュースさんからの取材について

NHKさんからの取材とは別にニコニコニュースさんからの取材も受けました。
30分ほどの電話取材でした。この内容は放送日に記事として公開されました。
主にNHKさんからの取材内容についてお話しました
。電話取材の途中に「リアルで友人がいるなら無縁ではないのでは?」
ということを質問され、職場での縁つながりやネットでのつながり、
またはリアルでのつながりというテーマでお話しました。
NHKさんの取材にもニコニコニュースさんの取材にも共通して答えた事は
「趣味で生放送しているので、趣味仲間ができると嬉しい」
「生放送で同じ時間を過ごすのであれば、
どうせなら楽しくわきあいあいとした笑顔な時間にしたい」といった内容でした。

●放送日まで、どのように放送されるかまったくわからなかった

NHKの記者さんからは、「番組テーマ的に凄く明るい内容ではないけれども、
悪いようには編集しないので安心して下さい。
最後には明るくなるように編集しますから」と言われていました。
どの様な取り上げ方や編集の仕方になるのか不安でしたが、
信じることにしました。しかし実際に放送された、
悲壮感あふれる演出には違和感がありますし、

公表して欲しくなかった情報やナレーションの間違いなどがありました。

以上、NHKスペシャル『無縁社会~新たなつながりを求めて~』
に出た人間として感じた違和感や間違っていると思う点などを
率直に書かせていただきました。


引用終わり↑

NHK(だけではない)のドキュメンタリー番組(特にシナ・朝鮮)には
多くの捏造があることはネットの世界では常識であるが、何の知識もない
視聴者が見る場合はそのまま信じてしまうのも仕方がない。
ただ、内容について知識がなくても直感で「ここはおかしいのではないか?」と
感じたら後から自分で調べたりも出来る。

一回目の「無縁社会」は高齢者に的を絞っていたと思うので、
誰しも他人事ではないと感じた結果、反響を呼んだのではないか?
第二弾はちょっと無縁を広げ過ぎと言うか、無理があったように思う。
今回は
ネットおたくは寂しい、孤独、無縁なのだと言う結論が先に
あったように感じた。
この記事を書いた女性はすぐわかった。ネットを知らない人が見たら、
確かに異常に思えるかもしれない。それを伝えたかったのだろう。
他の出演者も同様な捉え方だった。
私にしてみれば、「ああ、こういう遊び方も出来るのか。面白いな」と
思っただけだったが。

テレビが作るものは疑ってかかる必要があるということ。
話半分ぐらいに見てもいいかもしれない。
全く受身で見てはいけないということである。




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by kkagayaki2 | 2011-02-18 14:23 | テレビ 映画 | Trackback